身近な地域の中には、困っていても自ら支援を求めることが難しい人や、生きづらさを抱えていても自分ではどうしたら良いのか分からないという人もいます。
困りごとや課題が大きく深刻化し、地域での孤立が深まる前に、周りの人が気づき、否定せずに受けとめるなど、解決に向けた様々な取組や支援につながりやすくします。
社会問題のひとつであるひきこもりは、「ひきこもること」ではなく本人やその家族が「孤立すること」が問題だといわれています。
本人だけでなく、次第に家族も社会との接点をもてなくなり、解決が長引いてしまうことがあります。
本人や家族同士が思いを話し合える場の必要性や、本人の特性にあった生き方を見つけていくという理解が社会に広がりつつあり、ひきこもりの課題を抱える人の安心感や前向きな気持ちにつながっています。
地域のつながりをつくることも大切です。生きづらさや課題に気づき、正しく理解する。
困ったときに「助けて」と発信しやすい環境がある。このことが、ひきこもりをはじめとした課題をもつ同じ地域に住む人が「幸せに暮らすことを支えること」につながります。
悩みをもつ家族や当事者だけでなく、ひきこもりの問題について関心がある人など幅広く知ってもらうために講演会を開催し、ひきこもり等の生きづらさを抱えたご本人、ご家族、支援者を対象として学習会を行いました。
今後も継続的に講演会や学習会の開催や、相談できる場をつくっていきます。また、区民等の「受援力」「支援力」を高めるための講座や学習会を開催する予定です。